エイズの母子感染

母子感染について

HIVの母子感染とは、HIVに感染している妊婦からお腹の中にいる赤ちゃんに感染してしまうことをいい、感染経路には子宮内感染・周産期感染・出産後感染の3種類が考えられています。HIVの母子感染では主に臍帯血による子宮内感染が多いと言われていますが、確実とは言われておらず証拠も見つかっていないと言われています。また、出産後感染は母乳による子供への感染があると見られており、これは粉ミルクを使用することで感染率を1パーセント以下に抑えることができると考えられています。そして、出産時に出る母親の出血からも感染の可能性が高いと言われていますし、帝王切開による出血からの感染を防ごうと防止策が行われましたが、成果は得られていないようです。こうしたHIVの母子感染は、90パーセント以上が発展途上国のサハラ以南のアフリカで多くあると言われており、適切な処置やケアが行われれば、かなりの確率で母子感染が防げると言われています。